打越さく良議員の山際大臣への「踏み絵」質問で思い出す、公然と他者の信仰の有無を推し量る宗教社会学者のこと
立憲民主党の打越さく良参院議員が、山際経済再生担当大臣に対して統一教会の信者であるかどうか問い詰める「踏み絵」質問をし論議を呼んでいるようです。
さすがにこれには学者達からも批判の声が上がっています。
自らの信仰内容を告白する事を強制されない、というのが信教の自由の重要部分だと言う事はあんまり理解されていない感じ。宗教に関わらず、自らの内面の告白を強制されるのは基本的人権の侵害ですよ。
— Kan Kimura from Kobe, Japan (@K_Kimura_Kobe) 2022年10月20日
これが性自認や性的指向、出自やエスニシティだったらどうかという想像力は最低限持ち合わせてほしいと立憲民主所属の国会議員に望むのは高望みにすぎるんでしょうか。信仰もそれらと同じことだと思うんですが。
— 河野有理 (@konoy541) 2022年10月19日
昨日の打越議員の大臣の信教に関する質問は、信教の自由を理解しない暴言であり、謝罪、撤回すべきと私も思う。統一教会問題を追及する際の論理構成について、立憲民主党は再確認すべき。統一教会の外形的な犯罪、欺罔とそれを放置した政府の不作為が焦点。ここを踏み外してはならない。
— 山口二郎 (@260yamaguchi) 2022年10月20日
正面突破で文字通りの踏み絵を踏ませようとする絵図……。「立憲」の看板とは?https://t.co/fPDRuDJ4iY
— Kamei, Gentaro (@gk1024) 2022年10月19日
はっきり言えば少し学者達を見直しました。いや、こんなのは当たり前の批判ではあるのですが、統一教会が絡むと、そんな当たり前のこともできない学者の臆病さ、卑怯さを目の前で見てきたので。
この件で思い出したのが、以前、ツイッター上で宗教社会学者の橋迫瑞穂先生が(私のプロフィールはわざわざ信仰の有無を曖昧にしているのに)私を現役信者だと決めつけ、私が信仰の有無は明記していないと述べたら、では脱会者なのですねと確認してきたときのことです。踏み絵かよと。
情報を公開していない他者の信仰の有無を公然と論じること自体がだいぶ野蛮なことではありますが、よりによって宗教二世問題を語る宗教社会学者が、宗教二世に対してこのようなことをしたのは怒りを通りこして呆れてしまいました。ネタ枠の人としていまでは認知しています。
宗教二世に対して信仰の有無を訊くことについての私の見解はこれ。
ちなみに、安倍殺害を受けて、橋迫瑞穂先生は宗教2世に向けて秘密厳守で話を聞くと述べています。
ただ宗教二世の方々のショックは計り知れないんで、メンタルケアしてください。何だったら話聞きますので(秘密厳守)
— Mizuho.H (@_keroko) 2022年7月11日
信仰という最もプライベートなものについて、これほど鈍感な人がどれだけ「秘密厳守」できるのか不安になります。私が、信仰の有無を公然と訊いてくる人がいると相談しにいったらどうなるのでしょうか。
打越さく良議員の騒動を見ながら橋迫先生も何か感じることがあったら良いのですがほとんど期待はしていません。